岩村’s HistoryIwamura's History

岩村敬士 経歴

愛媛県宇和島市生まれ。幼少の頃からソフトボールや野球に慣れ親しみ、高校時代は2度甲子園に出場(春大会、夏大会、そのうち夏の大会はキャプテンとして出場)大学進学後、一度郷里に戻り就職したが、近鉄バファローズからスカウトを受け、みごと入団テストに合格。プロ野球選手として活躍した。日々の厳しい練習に耐えた経験が、現在の強い精神力の源であると話す。

26歳で就職した薬品販売会社で経営や起業について学び、29歳で有限会社アクアプラスを設立。その後も、安全でおいしい食材をお客様に届けたい想いから、次々に飲食店を展開し、魚の生産、管理など一括した「食の安全」を提供している。

創業への思い

岩村社長が起業を目指された経緯や、きっかけになるエピソードがあれば教えていただけますか?

アクアプラスを設立後、生産者が一生懸命作っている魚が、安い値段で取引きされている現実を目の当たりにした時、僕は、生産者の苦労が報われるよう、より高い値段で取引できるようにという思いと、その魚を、より美味しい状態でみんなに届けたいという思いが強くなりました。

それには愛媛の生産者が一生懸命作ったブリと鯛をアピールする場所が必要でしたし、小さいころから焼き肉店を経営する夢もあったので、魚と肉をコラボさせた店「うわじま場所」というお店を作りました。

大切にしていること

会社を運営していくうえで、大切にしていることは何ですか?

僕は、お客様が求めていることに応えていくのが商売の原点だと思っています。お客様が美味しいものが食べたいのであれば、美味しいものを提供する。そのための美味しい素材がないのなら、やらないほうがいいと思いますし、利益出すためだけに商売をするのは、僕はあんまり好きではないですね。

僕の考えの根底(大元)には「お客様が求めているから、そこをやる」という考えがあって「お客様のため」=「お客様の満足を考えること」だと思っています。

僕たちは、お客様が求めていることに応えるため常にアンテナを張り、リサーチをして、応えていくことに全力で取り組んでいます。

社員に対する想い

たくさんの社員さんがいらっしゃると思いますが、代表取締役として社員さんに伝えたいことや、社長自身が尽力されていることはございますか?

言葉にすると簡単すぎますけど、一番大切なのは信頼だと思いますね。

信頼を築くには、ものすごく時間もかかるし、労力もかかると思います。でもやっぱり一番は本当に信頼。親子じゃないけれども、親子に近づけるような信頼関係を築けば、絶対に企業は成功すると思います 。

そして付け足すとするならば「自分たちで作れる会社」です。どうせやるなら、誰かにやらされているより自分たちでやろうよと、その方がやりがいも生まれると思います。だから「作られた会社」じゃなく「自分たちで作れる会社」というのを目指しています。結果も大切ですが、僕はその過程を大切にしたいんです。

「リサーチ」という表現をしましたが、お客様だけでなく社員に対しても同じですね。社員が何を求めているのかリサーチするのも社長の仕事だと思っています。だから社員にもアンテナを向けて、社員のために自分はどのようにすれば社員は満足するかな、ということを考えています。

今後の展望

社長のお話からは、周りの人との繋がりや縁、そして人の頑張りをとても大切にする姿がうかがえますが、今後、チーム岩村と三社の企業(アクアプラス、ビストロプラス、トレジャー)は、どのような会社を目指していらっしゃいますか?

「こうなりたい」「ああなりたい」という展望はあまり持たないように意識しています。それは、常に動き続けている時代の流れもあるし、時期や運やタイミングもあると思うんですよ。その全てが噛み合ったものじゃないと、やっぱりこれからの世の中はなかなか乗り越えられないなと思うんです。

 それよりも、一つ一つの出会いとか、一つ一つのタイミングというものを大事にしていきたいですね。そして僕自身は、誰かに求められたことに対して「流石、岩村だね!」と言ってもらえることをやっていきたいですね。